なんつッ亭は、ラーメン文化を進化させる一翼を担ってきました。
だからこそ、育んできた文化を守り、より発展させる使命があると思っています。そのために必要なのは、「流されない」ことです。
それどころか、寿司などとともに、日本を代表する食文化の一つとなりました。
なんつッ亭にも、外国人のお客様が多く来店し、皆さん「おいしい!」と喜んでいただけます。
その笑顔を見ていて、「このおいしさを世界に広めたい!」と考えるようになりました。
その思いは、いよいよ熟してきて、「日本のなんつッ亭と同じ空間で、本物のなんつッ亭のラーメンを食べてもらおう」、そう僕たちは決心しました。
なんつッ亭の店舗は、気楽な大衆食の代表――
ラーメンにふさわしい店です。
壁はトタン張りで、段ボール紙のメニュー。これが創業以来のスタイルです。
雑念を払い、気を引き締めるために、真っ白な鉢巻きをぎゅっと結んで店に出る。
お客様が暖簾をくぐった瞬間に、「いらっしゃいませ!」と威勢のいい声で迎い入れる。
決して上品ではないけれど、「おいしく召し上がっていただきたい」という思いを込めて、盛り付けをする。
お帰りになるお客様には、心からの感謝を込めて「ありがとうございました!」と元気よく。
海外ウケするようなアレンジをせず、迎合せず、なんつッ亭の本物の味、スタイルとともに、日本の食文化をも伝えたい。
2010年4月、僕たちがこだわり抜いた海外1号店が、シンガポールにオープンしました。
夢は大きく、だからこそ、確実に着実に。
うまいぜベイビーを世界に!