「なんつッ亭」独自の味を構成する、最も大切な4つのアイテム
――「スープ」「麺」「チャーシュー」「秘伝黒マー油」。
ラーメンは料理じゃないという人がいるけれど、シンプルだからこそ奥が深い。4つのアイテムが調和し、響き合って、極上の一杯が生まれます。
濃厚、クリーミーで臭みのないとんこつスープ、スープとのバランスにこだわった麺とチャーシュー、これらすべての味をまとめ上げるのが、なんつッ亭秘伝の黒マー油。
黒マー油が、なんつッ亭ラーメンの最大の“味の決め手”といっても過言ではありません。
7段階に揚げ分けたニンニクに、揚げ油とごま油を調合して作る真っ黒なマー油には、ニンニクの風味が凝縮しています。
独特の苦みと香ばしさが、とんこつスープの旨みと甘みを一層引き立てます。
今でこそ、黒マー油はポピュラーになりましたが、なんつッ亭が草分けです。
これぞまさにパイオニアの味です!
何度も何度も試作を重ね、ようやくなんつッ亭のとんこつスープにたどり着きました。
使用する材料は、豚の頭と鶏ガラのみ。濃厚なスープをとるために、たっぷりと使用しています。
骨髄が溶け出しやすいようにゲンコツはすべて骨を割り、不純物を取り除いたピュアな水で、24時間圧力をかけてじっくりと煮詰めていきます。煮詰めている間は、とにかく丁寧にアクを取ります。
とんこつスープの命は乳化。骨髄から溶け出したコラーゲンが乳化剤の役割を果たし、煮立つことで鍋の中で水と油がかき混ぜられて乳化するので、火加減も重要な要素です。
スープを煮詰めている間も、気は抜けません。
なんつッ亭のとんこつスープは、通常の倍の工程を重ね、手間ひまかけて作っています。
ボリュームのあるとんこつスープに合う喉越しのよい麺をつくり出すために、店内に製麺室を構え、納得のいくまで試作を重ねました。
こうして開発された麺は、水分がやや少なめの中太ストレート麺。
原料には独自にブレンドした小麦粉を使用しています。
なんつッ亭の麺は職人の熟練した技によって、常に変わることなく一定の味に保たれています。
スープとぶつかり合うことなく、丼の中でスープといっしょになったときに、おいしさがもっとも際立つよう計算して味付けをしています。
熱々のスープをたっぷりしみこませて、やわらかくなった頃が食べごろ。
丼の中のメインディッシュ!
そのおいしさに、きっとご満足いただけると思います。